久しぶりに横浜の「金沢文庫」に行き、昨年、国宝に指定された称名寺聖教・金沢文庫文書の一部を見てきた。何せ多岐にわたる中世の古文書群が2万点というのだから凄い。紙が大事な品である時代なので、裏書きなど当たり前で読みにくいが、それだけに貴重な史…

先週は随分と働いた。疲れるとテレビを見るしか無くなるのは何故だろうか。 お気に入りの番組にテレビ東京(TX)系列の「美の巨人たち」がある。昨日はピカソ作の「ゲルニカ」がテーマ。ナチスの空爆を題材としたパブロ・ピカソ最大の傑作と呼ばれたモノである。ス…

ついに買ってしまった「みうらじゅんマガジンvol.2 仏像ロック」。ラジオ出演の折、土門拳など巨匠写真家による夢のコラボレーションが実現したのはこの作品だけ!と力説していたので、即ネットで購入。確かに素晴らしい写真ばかり。三十三間堂の千体仏をロッ…

すべては疑いうる。 最近の研究の中には、この歴史的大発見を贋作であるとする研究が発表されている。そんな研究者をしても「あまりの美しさに立ちすくんでしまった」と言わしめ、彼は「とても二千年の歳月を経た遺物には見えないこともあって、疑惑はますます…

こっ、こ、こんなにボロい国宝があるのか、と目を疑いました。絢爛豪華、至高の品々の中に燦然と輝くボロ切れ。伝教大師こと最澄が唐から持ち帰った衣のうち、 綺麗な「七条刺納袈裟」と比べて、私にとってついつい興味関心が湧いてしまったのがこの「刺納衣」で…

かつて東博の壁一面を使って「伝真言院曼荼羅」と呼ばれる大作が飾られたのを見た。まさに圧巻。金剛界、胎蔵界の2枚それぞれが一坪もあろうかという大きさ。その上、暗転している展示室内において、照明がその作品としての魅力を遺憾なく引き出していた。曼…

そのバケモノに出会ったのは確か2回目の国宝展だったと思う。夜空に星が光輝くようでありながら、実に怪しいまさに妖艶な雰囲気を醸し出していた。これが曜変天目茶碗との初顔合わせの瞬間であった。今考えると2つの曜変が並んで展示されていたわけで、一…

初めて純粋に仏像だけを見るためにお寺を尋ねたのは、京都太秦の広隆寺であった。通称「宝冠弥勒」とよばれる国宝第一号の名品は小生のような仏像って分からん組をも凌駕するほどの圧倒的存在感を示している。生で見ると木目のきわだちが素晴らしい。上半身の…

国宝とよばれる至宝群を意識的に見るようになったのは、何度目かの「国宝展」の時からであった。記憶が定かではないのだが、京博で見た覚えがあるのだけれど大学のOB会の流れで二日酔いのため何を見たのかさえ覚えていない回もあった。また、仏像が駄目な小…

芸術品の価値のうちでも国宝・重要文化財の違いというのは、素人には分かりにくい。これは1950(昭和25)年の文化財保護法施行以前の旧制度では、現在の「重要文化財」に相当するものもすべて「国宝」と称していたため混乱しやすいらしい。さらに言えば、重要文化…

京都市街には古い建物が残っていない。意外かもしれないけれど、応仁の乱があったからであるが、市内の大部分を焼いたために鎌倉以前の建造物はこの建物だけである。洛中の人々に「千本釈迦堂」の名で知られる、この古刹は西陣に位置しながらその戦火を、軒の…

十年以上前になるが、免許を取り立ての頃、車で飛騨高山まで行ったことがあった。美味しい郷土の味あり、最高の景色あり、温泉ありで本当に良い所だった。二日目ぐらいにガイドブックを見ていると、飛騨唯一の国宝として安国寺があげられており、「経蔵」が何…

今年になってmixiニュースには書き込まないようにしていた。その禁も1ヶ月で破ることになってしまった。時事通信社の報道がリンクできないため、mixiに書き込んでしまった訳である(そして、押し寄せたのは100人以上の「足あと」だった。ビックリ)。時事通信社…

でたぁ〜。ついに究極の「宇宙戦艦ヤマト」がこれだ。ガンプラなども凄いスケールのものがあるが、これこそマニア垂涎の的となる逸品だ。1/350スケールで、バンダイのプレスリリースにはエンジン部分のリアルな写真が載っているが、もっとも注目なのは「波…

9月9日から出光美術館で開かれる「国宝 風神雷神図屏風」展に向けての調査の課程で尾形光琳が俵屋宗達の絵をトレースして先人の技法を学んでいたことが分かった。これは画期的な研究成果で、琳派の形成過程を忠実に物語る物証となり、文字通り芸術性の影響力…

日頃、忙しいみなさん。お元気ですか?やっと春らしくなってきました。桜はほぼ終わりましたが、花を愛でる心は忘れたくないモノです。私の近所に弘法大師ゆかりの大きな寺があり、牡丹の花で有名です。今は7分(場所によっては満開〜4,5分程度)ぐらいで…