2021-04-09 パオ・チョニン・ドルジ監督作品『ブータン 山の教室』を観る

www.iwanami-hall.com 久しぶりに映画を観た。この一年、どうしても意欲が湧かず観たいなぁと思っても映画はスルーしてきた。美術館は動けるので昨年から少しずつ観るようになっていたのだが、固定される映画は行く気にならなかった。でもこの作品の情報が入…

アニメ『映像研には手を出すな!』考察(覚書)

NHKで放映されていたアニメ eizouken-anime.com (以下、「映像研」)の魅力に取り憑かれ、全12回を録画・鑑賞したのみならず大童澄瞳氏の原作単行本5巻も完読するほどハマってしまった。やはりテーマに即したTVアニメ版のできは出色である。アニメ4回で単行本…

全体の奉仕者を見殺しにしてはならない

今週発売の文春が完売しているという。都合の悪いヤツらが買い占めてるんじゃ無いかとゲスの勘ぐりをしたくなる。このブログでは政治的なことは一切書いてこなかった。純粋に興味関心があることは政治的なことでは無いからだが、こんなに酷いことを野放しに…

J.J.エイブラムス監督作品「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

blogを書くのもずいぶん久しぶりになってしまった。例年恒例の元旦映画を止めてしまったので、ちょっと遅れてスター・ウォーズ最終作を見た感想を少し。 女性のレイをジェダイの新しい騎士とした三部作の最終作でもある。一言で言うならルーカスが始めたスタ…

やっと読みました-矢部太郎著『大家さんと僕 これから』

話題になったカラテカ矢部太郎氏の『大家さんと僕』の続編が出版されたのを知って、購入。前作は手塚治虫賞を受けるほどの話題作となった。しかし、彼自身の話や書評だけで読んだ気になり、実は未読のまま今回の作品と出会う。シンプルな絵に淡々とした調子…

「松方コレクション」展を見る

久方ぶりに上野の国立西洋美術館に行き、 artexhibition.jp を見てきた。先日東博に行った時、西洋美術館は空いていたので安心していたら、今日はトンデもない混み方だった。夏休み&日曜美術館を舐めていた。生まれた時からこの美術館はあり、あまり混んで…

原田マハ『美しき愚かものたちのタブロー』を読む

日頃、全く小説を読まない小生が、どうしても今すぐ味わってみたくなり、単行本を購入してアッと言う間に読み終わるほど引き寄せられた作品だった。 美しき愚かものたちのタブロー 本作は直木賞の候補作にもなっていたので、慌てて購入したのだが、(小生にと…

三国志展に行く

上野の東博で開催されている「特別展 三国志」を見てきた。 sangokushi2019.exhibit.jp かなりの混み具合を想定していたが、ゆっくり鑑賞できる程度の混雑であった。やはり横山光輝先生作のマンガファンや人形劇ファンを意識した。展示になっていて親しみやす…

クリムト展を見る

上野の東京都美術館で開催されている、「クリムト展-ウィーンと日本1900」 klimt2019.jp を見てきた。土曜の午後というあまり恵まれていないシチュエーションであったが、なかなか時間が取れずやむなくの選択であった。当然の如く、若い女性を中心に混んで…

鎌倉・歐林洞に初めて行く

連休であるにもかかわらず、何処にも行かないので、家人がせめて鎌倉の歐林洞に連れて行けと宣うので、混雑覚悟でJR鎌倉駅に降り立った。小町通りを少し歩くがとてもじゃないが無理と言うことになり、若宮大路を歩いたがこちらもかなりの混みよう。途中創業1…

「トルコ至宝展」を見る

しばらくblogを更新することが出来ず、1ヶ月以上前の記憶を頼りに以下は記すことになった。 turkey2019.exhn.jp 上のタイトルで、トルコの秘宝が乃木坂の国立新美術館で公開されている。歴史を学ぶモノとして、これは見に行かねばということで春休み(こちら…

顔真卿の名品「祭姪文稿」を見る

東京国立博物館で開催されている「顔真卿展」に行ってきた。台湾の故宮博物院が誇る名品「祭姪文稿」が展示されているので、昨年から楽しみに待っていた展示だ。思ったよりは混んでいなかったが、流石に「祭姪文稿」の展示スペース(第1会場最後)だけはスゴク待た…

「ムンク展−共鳴する魂の叫び」を見る

結構な混雑の中、上野の東京都美術館でムンク展を見る。人のことは言えないが、年配の方が多かったのに驚いた。やはり死と向き合った画家の姿に共鳴するのだろうか。正直「叫び」にはあまり関心が無く、今回はパスかなぁなどと思っていたら、日曜美術館で取り…

クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見る

今日から公開の『ボヘミアン・ラプソディ』をどうしても映画館で見たくて行ってきた。予告編で主役があまりにフレディに似ているので驚いていたが、まさにフレディそのものに成りきっていた。どの曲も馴染みの歌ばかりなので大声で口ずさみそうになるのを抑…

上野で千本釈迦堂と

縁あって暮らしたことのある大報恩寺の寺宝群が、上野の東博で展示されるとあって慌てて見てきた。なにぶん国宝の本堂を持ってくることは出来ないので残念な展示ではあるが、こんなに寺宝があるとはちょっと驚きである。確か一度お手伝いで本堂内の仏像を見…

再び「藤田嗣治展」を見る

私にとっては二度目の本格的回顧展となる「没後50年 藤田嗣治展」を東京都美術館に見に行ってきた。2006年の時と比べると空いているように感じたが、記憶は曖昧だ。学生時代の自画像や父の肖像画など前回は見ていない初期のモノも見ることが出来た。他に南米や…

「琉球 美の宝庫」展を見る

六本木のサントリー美術館で開かれている琉球展で、本日から「玉冠(付簪)」が公開されるのに合わせて見てきた。絵画や紅型衣装、意匠に代表される美術的な美を楽しんだ。型紙が公開されていたが、元号は「光緒五年」という清代の中国歴を用いていたことからも明…

「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」を見る

絵本画家として高名ないわさきちひろの回顧展「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」が東京駅のステーションギャラリーで開催されている。家人がどうしても見たいので連れて行けということで、安曇野の美術館で見たのと同じだったらヤダなと思いつつ東…

MOROHAにノックアウト

ラップグループ?MOROHAの「革命」をラジオで聴いた。頭から離れないので、ネットサーフィンで動画を探す。さらに「三文銭」を見つけた。ノックアウトされる。ラップは詳しくないので、彼らがラップかどうかも分からない。でも間違いなく、彼らの音楽はブル…

岩波ホールで『マルクス・エンゲルス』を見る

ラウル・ペック監督作品『マルクス・エンゲルス』(原題『若きカール・マルクス』)が岩波ホールで公開されているので、仕事が休みの平日朝イチの回を見に行ってきた。天気もすぐれないあまり良い条件ではないにも関わらず、大盛況で『ハンナ・アーレント』以…

木島櫻谷展をやっと見る

六本木にある泉屋博古館分館で開催されている木島櫻谷展をやっと見てきました。泉屋博古館って全く縁が無かったので、初めて行きました。六本木一丁目駅から直結したアクセスの良さはとても素晴らしかったのですが、何せ小さくてあっという間に見終わってし…

特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」を見る

学生時代、よく行っていた仁和寺の改修に伴う特別展が上野の東博で開かれている。葛井寺の千の手を持つ千手観音が見たかったので、仕事の合間に無理をして鑑賞してきた。チケット購入時に40分待ちですと言われたが、実際には15〜20分ほどで中には入れた。た…

ライアン・ジョンソン監督作品「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

「スター・ウォーズ」シリーズ第8弾「最後のジェダイ」を仕事の合間に見た。公開期間も最終に近づいてきたのか、時間帯の選択が効かず3D版を大枚はたいて鑑賞することとなった。怪我の功名ではあるが、一言で表現するなら満足のいく内容だった。オビワン的な…

2018「センター入試−政治経済」について思うこと

また今年もセンター入試が来た。例年通り、予備校の評価は難易度昨年並みの変わらずであるが、今年は政治経済に関する個人的な(ムダに長い)感想を以下に記したい(数字は通し番号の問題番号)。 1.アはリード文の「国防、…治安の維持に限定」が重要ヒントで…

『DESTINY 鎌倉ものがたり』を見る

恒例の元旦映画、今年は山崎貴監督作品『DESTINY 鎌倉ものがたり』となった。全くと言うくらい予備知識なしでの鑑賞は新鮮な驚きをもたらしてくれる。鎌倉を題材にしているので見てみようと思ったのだが、黄泉の国が出てくる永承ファンタジーとは。。。主人…

科学博物館で「南方熊楠」展を見る

上野の科学博物館で開催されている『南方熊楠生誕150周年記念企画展「南方熊楠−100年早かった智の人』をやっと見てきた。本来なら和歌山の記念館に行かなければ見ることができない品々のうち、代表的なものを常設展の一角を使って展示されている。中でも幼少…

「運慶展」を見る

東博で開催されている「運慶展」を見てきた。午後の仕事が空いたので、はせ参じた次第である。案の定、50分待ちです、と言われたのだが実際には30分ほどで中に入れた。帰りがけに見かけた「怖い絵展」の方が混んでいた。後者は若いお客さんが多いようだったが…

山種美術館で川端龍子を見る

戻り梅雨?のやや涼しい中、広尾にある山種美術館で開催されている「没後50年記念 川端龍子展」を見に行ってきた。初めて行く美術館なのでまったくアクセスが分からず、調べてみると恵比寿駅から歩けるようだが、確かあの辺は台地状になっていて大変かも知…

「安政の大地震展」をみる

本駒込の東洋文庫ミュージアムで開かれている「ナマズが暴れた!?安政の大地震展―大災害の過去・現在・未来」を見てきた。絵画的な史料は少なく、古文書などの文献中心の展示で地味な企画のため本当にガラ空きだったが、あれから6年半の年月を思うと本当に…

一年越しで「吉田博展」をみる

昨年、NHKの日曜美術館で見た千葉で開かれていた「吉田博展」の紹介で、初めて吉田博という画家を知った。とても見たかったが、行けずに1年後の今回の展覧会を楽しみに指折り数えて待っていた。満を持して新宿の高層ビルにある美術館に行ってきた。この一年…