take-bow2011-07-24

こんなに小さかったっけ、久しぶりに見る「海の幸」は高校時代に見たときの大きな印象と完全にかけ離れていた。息子が学校の美術の宿題で美術館に行きたいと言いだし、それじゃぁと連れ出したのが、東京駅すぐ近くの「ブリジストン美術館」であった。息子は西洋絵画を見たがっていたが、折しも開かれていたのが「青木繁S.AWOKI展」だったのである。もちろん代表作を揃えた回顧展なので、彼の人生を知っている者にはコンパクトにまとめ上げられていて見やすい展覧会であった。個人的には以前に見た絶筆の「朝日」と板戸に焼き釘で描いた「海景(円光寺板戸)」を見られたのが幸せであった。漱石絶賛の「わだつみのいろこの宮」は小生の好みでは無かった。青木繁には海が良く似合う、ということだろう。ただ、息子の宿題の趣旨から行くとブリジストン美術館の通常展の方があっていたとは思う。