つらい「カラヴァッジョ展」をみる

take-bow2016-04-01

今日、サクラ満開の中、上野の西洋美術館で「カラヴァッジョ展」を見てきた。駅のとんでもない混雑から諦めようかとも思ったのだが、美術館に行ってみるとウソのようにガラガラ。早速、チケットを買って中に入ってみる。確かに30歳台で亡くなった天才の作品が60数点しかなく、そのうちの11点も見られる幸せは判るが、正直言って辛い。それ以外の膨大なカラヴァッジョもどき(カラヴァジェスキというらしい)を見せられて、たま〜ぁに本物を見られるという展示は国立西洋美術館としてはどうなのでしょうか?そりゃ「光のドラマ」性はゲキ混みだろうフェルメール展とは比べものにならないくらいスゴイです。「エマオの晩餐」一枚みれば、カラヴァッジョの本物の実力は自明のことです。ただ真筆が少ないだけに個人名を冠した展覧会という感じでは無かったというのが、偽らざる処です。ただ「法悦のマグダラのマリア」をみるだけでも行く価値はありますが。本当に絵が光って見えます。