take-bow2014-11-18

今日、午前で仕事が終了したので、銀座までステファニー・アルゲリッチ監督作品『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』を観てきた。娘さんの目から見た天才ピアニスト・アルゲリッチの素顔という宣伝がされていたが、原題はBLOODY DAUGHTERで、とてつもない芸術家を母親にもった娘の普通では無い日々の物語である。もちろん母親のアルゲリッチの飾らない人となりと化粧っ気のない日常も出てくる。別府のコンサートの出番前で「最低な状況だ」とか言って出たくないとゴネるのは、あの天才でも一緒なんだぁと妙に感心した。三人の娘と孫までいて、幸せそうなおばあさんのアルゲリッチ。そんな安住のアルゲリッチを聴衆は望まないだろう。やはり演奏会では全く芸術家としての高いクオリティを出し続けていたのであった。
★★★☆ブラボー

追記:帰り道、街頭で号外を受け取り、健さんの訃報を知る。心に秋風。合掌