take-bow2014-11-14

昨日、国宝展後半を見に行ってきました。初めて午後に行ったのですが、比較的空いていて見やすかったです。金印の展示が始まるとちょっと厳しいかも知れませんが。前回も見ているのですが、どうしても見つけられなかった「玉虫厨子」の玉虫探しに挑戦しました。「施身聞偈図」の右上の宮殿部に明らかな羽を一枚発見しました。ただ、小生の肉眼では無理で、モノキュラーのおかげです。中学時代の修学旅行から3回目にして初めて見ることができました。「大般若経」は600巻のうちの一巻に過ぎませんが、最も古い物を見ることが出来ました。昔は近所のお寺にもあって、百巻ごとに神輿にして祭りの際に担いだと古老に聞いたことがあります。中尊寺の「金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅図」は前期に見た第一幀の方が凄かったです。「阿弥陀聖衆来迎図」は圧巻の存在感でした。前回も見たのですが、平原遺跡出土の「内行花文鏡」の存在感は圧倒的で、割られているにも関わらず、国宝です。「日本書紀」も展示部分を変えてあり、大化改新がらみの記述でした。雪舟「秋冬山水図」は以前にも見ているのですが、やはり別格です。琉球王家関係では黄色地の「紅型」が見れました。実際に使用されていた物なので感慨ひとしおです。海外物では李迪の「紅白芙蓉図」がバツグンで、とくに紅色の図がお気に入りです。「普賢菩薩騎象像」や「勢至菩薩坐像」は、古の人々が撫でて剥げてしまったと思わしき、彩色の剥離が見られます。最後の展示室で10分ほどいすに座って、「元興寺極楽坊五重小塔」を眺め続けました。今回は金印を諦め、以上の作品を中心に鑑賞しました。それと1階の平常展示「日本の考古」もご覧になった方が良いです。ここにも国宝が数点展示されています。