take-bow2015-02-26

昨年の紅白で不思議なバンドの、摩訶不思議なパフォーマンスに釘付けとなった。それがSEKAI NO OWARIの「Dragon Night」との出会いだった。小生は流行りモノには一切手を出さないようにして生きてきた。セカオワとか呼ばれているのを知ったのも、つい最近のことだ。そんな彼らのニューアルバムが出た。トータルなテーマに沿ったコンセプトアルバムのように見えるが、ヒット曲を集めた作品群の集合体である。ファンタジーという言葉で共通するような曲が連続して、聞き手を魅了してくれる。冒頭の「the bell」はジョン・レノンの「マザー」を思い出させる低く響く鐘の音で、「炎と森のカーニバル」の始まりを宣言する。曲の斬新さもさることながらパフォーマンスの独自性が魅力の一つだと思う。彼らの音楽を一言で言うなら「応援団の歌」だ。大太鼓をドンドコドンという感じで、演奏するバンドは余り聴いたこことがない。SEの効果も抜群にうまい。ボーカルもボイスチェンジャーを使っているかのような音色になっている。「RPG」などのシングル曲やタイアップ曲の連続なのでシロウトの小生にも聞きやすい。こんなに嵌まったのは、椎名林檎以来である。