take-bow2013-10-31

現在、上野の東京国立博物館(東博)で行われている「特別展 京都」を駆け足で見てきた。次の連休までしか「洛中洛外図屏風(上杉本)」が展示されないと知って、慌ててみてきた次第である。米沢まで行ければ良いのであろうが、今まで見る機会が無かった者としては一目見ておきたかったのである。しかし、そう思うのは小生だけでは無かった。というより、そう思う者だらけで大変な混みようである。狩野永徳の作品以外にも洛中洛外図屏風3点、合わせて四点のそろい踏みなので圧巻だ。しかし、小生のような美術の門外漢には永徳の作品だけで十分である。2度列んでじっくり見ることが出来た。今回このために買った新兵器も大いに役立ってくれた。大胆な構図や豪快な作風で知られる永徳の作品に中で、最も緻密で細部に拘り描かれているのでこちらも心して向き合うことが出来た。しかし、あとがイケナイ。何で龍安寺の石庭の映像を後生大事に見なきゃならんのだ。京都に住んでいたので、再現など要らない。自分の記憶の方がより鮮やかである。もちろん二条城の障壁画の再現は素晴らしいのであるが、これで「特別展 京都」を名のるのはおこがましいのではないだろうか。やっつけ仕事的な企画であったように思えてならない。前回の仏頭展の方が断然お薦めである。