take-bow2013-04-06

劇場で観たかったにもかかわらず、シネコンの悲しさ。時間が合わない、客が少なくて打ち切りなどの理由があって、思ったより早めに終わっていたのが、この作品。ところがあろうことか、アカデミー賞を採ってしまい、急に日本でも脚光を浴び、再度公開されたのだが、小生の生活リズムには合わず、見逃してしまった。ビデオレンタルを待って今回、やっと観ることができたという次第である。
1979年のイラン革命の際の実話の映画化で、ホメイニ師に指導された革命の実像を描いている。時折、挟まれる実際の映像は初めて見るモノも多く、革命の熱情とはこのような理不尽を引き起こすのだなぁという感慨を深めた。しかし、その混乱の中にあって、ニセ映画のロケハンと称して、大使館員を救出する作戦を実行していたとは驚きだ。今回のアカデミー作品賞受賞はアメリカのナショナリズムだという意見や滑走路まで追っかけてくる革命防衛隊の間抜けさなど「ありえない」との評価をされているのもネットで見受けられる。が、それでもベン・アフレック監督の「手に汗握る」感はやはり映画の醍醐味であるし、純粋に楽しめる映画だったと思う。
★★★☆ブラボー