take-bow2012-07-24

夏期講習中は時間のゆとりができたので、上野の西洋美術館に「ベルリン国立美術館展」を観に行ってきた。案の定、フェルメール人気で混み混みの館内に入った。心なしか御年配の方が多いような気がした。宗教画や大理石像など小生の守備範囲外の作品が多く、キツイ内容であったが、やはり目的の「マルティン・ルターの肖像」を見られたのはよかった。あまり混んではおらず、思いの外小さい作品を堪能できた。同じ部屋(?)の「コジモ・デ・メディチ」の大理石レリーフ歴史学徒としては価値の高いモノであった(もちろん一般的に関心が無いようで誰も足を留めていなかったが)。フェルメールの「真珠の首飾りの少女」は何でこんなに人が群がっているのだろう、と思えるほどの混みようで日本人の流行りモノ大好き体質を思い知った。写真で見るよりも実際の作品は明るく、光の取り込みのうまい画家だなぁとは思った。でも正直言って、レンブラント派の「黄金の兜の男」とは格が違うと感じた。それにしてもこの内容で1500円は高いと思う。特別展の異常な高額制は何とかならないのだろうか。時間が余ったので常設展も見たが、こちらは素晴らしいの一言。日本が集めた(特に松方コレクションなどの)至高の品々があるのに見ないなんてもったいないです。モネの部屋だけでも得した気分になります。