take-bow2012-07-15

やっと暇になってきた。今年から自宅学習日(通称:試験休み)が無くなり、今も授業があるのだが、先が見えてきたのと連休(と言っても2連休(でも貴重です))なので、TUTAYAでDVDを借りてきた。昨年、見逃してしまっていたジャッキー・チェン監督作品『1911』だ。
百周年を迎えていた辛亥革命の英雄・黄興を主人公にジャッキー自らが演じた作品だ。自分でも忘れているのだが、学部が中国近現代史なのでドンピシャの作品でどうしても見たかったのだが、はっきり言ってあまり当たらなかったのだろう、すぐに近所のシネコンから姿を消してしまい、見逃してしまった。
出だしの秋謹の描き方から教科書的であった。ジャッキーの黄興はたいして似てないが、孫文役の男優さんはピッタリでホントに写真の中の孫中山その人と見間違うほどの名演だった。ただ、史実に忠実に描き過ぎていて戦闘シーンの悲惨さもスピルバーグなどと比べるとイマイチだし、孫文の交渉力も見せたいからシーンがとっかえひっかえ交互になり、中国史に関心のない方には退屈だろう。だから世界史の教科書を歴史ドラマ化したしたかのような印象を受け、映画としての醍醐味が感じられにくかったのはやはり監督の責任と言わざるを得ないと思う。無理矢理、ジャッキー演じる黄興のカンフーシーンみたいなのを入れているが、これは無い方がジャッキーの頑張りが伝わったように思えてちょっとツライ作品だった。
厳しめの★★★ブラボー