take-bow2012-01-03

上野で開かれている故宮博物院展に行ったのに、「清明上河図」を見るのだけに160分待ちとのこと。何でこんなに。。。(メディアが煽るから?)本当に価値が分かって混み合っているのか、甚だ疑問である。
諦めて国立西洋美術館で開催されている「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展を見に行った。ゴヤに対する予備知識もなく見たので、新鮮な驚きがあった。フランス革命前の作品はきれいな明るい青でバックや衣服が描かれているのに対して、革命後、特に1807年のナポレオン侵攻以降は暗いトーンの作風に変わって行った。その過程に位置する「戦争の惨禍」などの版画や素描集(中にはカリカチュアも含まれている)も見られるので、とても素晴らしいラインナップであるが、『マドリード、1808年5月3日』か『巨人』のどちらかでもあると完成度が高いと思われた。また、「着衣のマハ」と並べて「裸のマハ」も見てみたいというのが偽らざる感想ではある。