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『ＵＳＡカニバケツ: 超大国の三面記事的真実』(ちくま文庫)の続編とも言える作品。映画評論家の町山智宏氏は、アメリカの文化・社会全般の評論家として活躍し、その卓越した見識は、テレビのバラエティ番組の元ネタにもなり最近ではご本人自身が出演したりもしている。前作との違いは、圧倒的な筆力が感じられる点で、ややもすると言いたいことが先走っていた前作と違い、巧みな構成でより完成度が高まった作品と言える。毎週、ラジオでコラムを聴いている身としては新しいネタは少ないのだが、こうして改めて活字で確認できるのは嬉しい限りである。多くの著作が文庫本化する2012年であって欲しいと願うのは小生だけでは無いはず。氏の今後のご活躍を期待している。