take-bow2011-08-20

仕事が休みだったので、上野の東博「空海と密教美術展」を見てきた。密教美術というコンセプトなので、そんなに混まないだろうと勝手にタカをくくり行ってると、とんでもない。お年寄りの見本市のような状況になっていて、音声ガイダンスを受け取る段階から長蛇の列ができている。なんじゃこれはっ!しまった〜ぁ、と思いつつも大枚1400円も払って入場したので、元だけは取ろうと我慢して鑑賞した。見慣れた「弘法大師像」に人が群がっている状況で、そうかこれは美術展では無く信仰の対象のお大師様を見に来た群衆なのだと理解した。だから混むところは、仏像や絵画などビジュアル系の分かりやすいモノ、書やお経など解らないが国宝となっているモノ、それと(疲れてしまうので)前半、とそれらを上手くやり過ごせば何とか一通りは見られた。圧巻はやはり曼荼羅(金剛界のみ)と東寺の仏像部群を一堂に並べた立体曼荼羅である。両者とも以前に見ているので、小生的にはありがたさは少なかった。特に後者は本物の東寺に行って見た方が空いているし、建物とのフィット感が全く違うのでおすすめだ。ただ、今回はこれは国宝、こっちは重文など目を養うのに役立った。やはり国宝は別格であることが分かる。できれば、平日の朝早くなど空いている時間帯(お年寄りが多いので夕方の方が良いかも?)を選んで、御覧になることをお薦めします。