take-bow2010-08-16

原作を読まずにアニメ作品だけを見ているので、ゆる〜い感想になっているのをお許し下さい。『ゲド戦記』で痛い目に遭っているので、原作とは全く別作品としてアニメは見るべきだと思ってのことです。作品の評価はどうも賛否両論の極端な評価が多いですね。賛成派は「心やさしくなれる」とか「気持ちが落ち着く」とかの表現で評価しているのに対し、否定派は「そもそも『借り』てねぇ」・「夢がない」といったあるべき(と想定している)ジブリ像からの逸脱を責めているようです。じゃあ、お前の意見は?と問われれば--------
映像の美しさは流石でした。映画館で観るほどではないと述べている方もいらっしゃいますが、余程大きな液晶テレビでも無い限りあの再現は不可能です。さらに感じたのは新人監督の宮崎アニメへのオマージュです。作品の所々に先人巨匠・宮崎駿の影を感じたのは私だけでは無いはずです。気づいた範囲で記すと
①屋敷・庭→トトロ(めいの家)
②だんご虫→ナウシカ王蟲(オーム)
③父(「借り」の格好)→ラピュタのポムじいさん
④スピラー→もののけのアシタカ
アリエッティの部屋→ハウルの部屋
⑥ハルさん→千と千尋の湯婆婆, →ラピュタのドーラ
⑦ねこ→トトロのねこバス
無論、もったいない処は多々ありました。盛り上がりに欠ける点、特に尻切れトンボのような感じで終わってしまう点は多くの方がご指摘の通りです。確かに宮崎駿だったらもっと盛り上がりを巧みに(ポニョの時のように)配置したでしょう。新人監督の第一作目としては見応えのあるものだったと思うのですが。いかがでしょうか?
                  ★★★☆ブラボー