take-bow2009-12-22

仕事が一段落したので、家族でPIXARの最新作「カールじいさんの空飛ぶ家」を観に行った。予告編を見てずーっと楽しみにしていたのだった。おじいさんが冒険するというテーマに、小生自身モノ凄く惹かれる歳になってしまった。何で家なのか、何で風船なのか、何で冒険なのか、初めの淡々と流れる「追憶シーン」で理解できるのだが、あまりに淡々と進むので正直眠気が襲ってきた。数日前までの激務を考えれば当然なのだが、睡眠不足状態で行った小生にはドラマ性が乏しく感じられたのだった。しかし、その後の人や犬や鳥との関わりで、頑固なじいさんのパワー溢れる冒険となっていく後半は息をもつかせぬ展開といえる。まさに困難に直面しつつ、山を越え谷を越えて、奥地に進んで行くのだった。「もう万事休す」かと思われる時、逆転の行動に出る処が本当に見所である。原題は「UP」だそうだが、He is up.とはならないところが、やはり予定調和とはいえ素敵な映画の必須条件でもあるのだろう。あのお家はあそこに無ければならないのだ。                    ★★★★☆ブラボー