take-bow2009-11-15

一昨日、上野の東京国立博物館で「皇室の名宝展2」を見てきました。学校に送られてきた招待券が回り回って小生に。おかげでタダで見ることが出来たという次第であります。当日は授業が5時間目まであったので、15時には何とか入ることが出来ました。HPでは「混雑状況」が載っており「やや混雑」となっているのですが、実際には大勢の人で賑わっていました。やはりご年配の方が多いように思えました。何がキツイといって、巻物など下のケースに陳列するモノが多く、群がっているお年寄りの間から見るのは至難の業でした。どれもこれも国宝クラス(当たり前か)なので、ひたすら感服するだけでした。「法隆寺献納宝物・聖徳太子像」「法華義疏」「螺鈿紫檀阮咸」「漆胡瓶(写真→)」「春日権現験記絵」「蒙古襲来絵詞」など教科書で見慣れた品々を目の当たりに出来る機会は、本当に至極の一時でした。三筆・三蹟のそろい踏みは圧巻でした。中でも王羲之の書「喪乱帖」と上衣「香染あしぎぬ(糸ヘンに施のつくり)袍」は現存すること自体、奇跡としか言いようがありません。特に後者は繊維製品ですので、8世紀のほとんど完璧な姿を見ることが出来たのは幸せです。