take-bow2007-08-13

ついに年に一度の山行になってしまった。日頃、まったく日帰り登山もできず、トレーニングすらしていない老体に加え、この頃はメタボも気になる腹回り。こんなんで北アルプスに行けるのか?という不安を抱えつつ、涸沢→奥穂に登った。本来は3泊でキレット越えをしようと考えていたのだが、天候・体力・経済力を鑑みて上記のコースに変更した。変更自体は成功であったが、いよいよもう山登りとお別れしないといけないかなぁという限界に近いモノを感じている今日この頃である。


8/6 快晴 午後くもり

沢渡に7:00ごろ着き、梓駐車場に停める。7:30ごろタクシーで上高地に向かう。ここ二日やっと晴れるようになったとのこと。登山届けを提出して、河童橋へ。いつものように単独行。どこぞのジイさんパーティの一人から「マジメだねぇ」などと揶揄される。中高年の登山ブームというがこんなことで良いのだろうか。8:00ごろ出発、至って快調。10:10ごろには横尾着。早めの昼食を摂る。古来、山仕事は朝飯2回だったというから、これも古式に則っており良いか。このままでは槍沢ロッジに午前中に着いてしまう。自分の体力ではその上を目指すのは無理。だったら、混むのを覚悟で涸沢に行くかぁと変更。本谷橋で一休みの後、13:30には涸沢小屋に着。途中、正午を過ぎる頃からガスが飛騨側から湧いてきていた。残雪が多くSがれの上から雪渓歩きとなり、テント場の上は雪の壁になっていた。小屋では荷物を整理すると早速、生ビール。涸沢で小屋泊まりなんて何年ぶりだろう。というより、これが2回目であったことを思い出す。天候不順からかイマイチ登山者が少ない。結構、ゆったり寝られた。


8/7 快晴 午後くもり(2〜30分夕立)

5:45山荘発。迷ったがキレット越えを諦めて奥穂に行くことに。今まで荷物を減らして登ることの多かった穂高なので、敢えて全て持ち上げることを今回の山行のテーマにした。雪渓のトラバースもザイテングラートもいつもと変わらないのに、なぜかキツイ。体力不足は歴然。それでも何とか8:05ごろには穂高岳山荘に着く。兎に角、登山者のマナーが悪い。登り優先って知らないみたい。平気で突っ込んできて、登山道の真ん中で止まって「待ってやっているのに」的なジジババが多いこと。流石に自分もゆとりが無く、挨拶もせずにひたすら上を目指す。こんなことでは己も心の狭さが同じだと思い、反省。。。昨日よりガスってくるのが早いので焦る。なかなか奥穂山頂に着かないのでおかしいと思ったら、予定時間を見間違えていた。山頂部では何とか槍ヶ岳も顔を出してくれた。遠く富士山、甲斐駒・北岳など南アルプスの山々まで見えた。もう少し遅いと何も見えなかっただろう。終始一貫して上高地の赤い屋根群が見えていた。隣で休んでいた茶髪・ピアスのお兄ちゃんが、1・2位を3位の場所で見てるわけッスねぇと良いことを言う。山荘前で休んでいると北穂方面に救助のヘリ。下りは常に危険との背中合わせ。焦らず慎重に、を心がける。早い昼食を摂ると10:45には下山開始。何とか涸沢までは順調であったが、そこから左足のヒザにガタが来たみたい。かなり辛くなってきた。同じように単独行の青年と会話しながら歩くも二人ともバテ始め、言葉少なに。本谷橋まで来たらかなり天候が悪化してきて何とか樹林帯に入ったのだが、ついに夕立に。(今年の天候不順に合わせて新調したばかりの)雨具を出そうか出すまいか迷っている間に止んでしまったが、結構濡れた。横尾山荘には15:00ごろ着く。足の疲労がかなり厳しい。小屋は空いていたのに痛みで眠りが持続しない。


8/8 くもり時々晴れ

6:00少し前に出発し、3時間弱で上高地に着く。かなり左足を引きずって歩いている。横尾〜上高地間でなければ歩けなかっただろう。バスで9:00ごろ沢渡の駐車場へ。その後、定番の温泉「ほりで〜ゆ」へ。何とかマッサージをしたりして少しはマシに。さらにその後、松本の美術館で「絶筆」展を観る。

ここで一つ提案。上高地〜横尾間でレンタサイクルを導入して欲しい。行きはまだしも帰りは自転車で、というのは如何でしょうか?ご意見お聞かせ下さい。