take-bow2006-11-18

むかしむかしスペインという国に
パブロというセロ弾きがいました。
それはそれは才能のある人で、
王様も勉強しなさいと言って
こどものパブロを芸術の都パリに行かせてくれました。


こどものうちからセロを弾いて大金を稼いでいたパブロは
それでも自分の家や近所の友達の暮らしを忘れたことはありません。


大人になって革命が起きた時、
お世話になった王様だけど、味方をしませんでした。
ついで、独裁者が立ち上がった時もパブロは反対しました。


だからパブロは二度と故郷に戻れなくなったのです。(あのピカソもいっしょです)
でも彼には音楽がありました。
故郷が元通りになるまで、もうセロを弾かないと誓って、
彼は指揮者になりました。


それから
パブロは音楽で世界中に大切なことを伝えていきました。


そんな素敵な音楽家パブロのことばを
世界中のみなさんに
特に悩みを抱えている君に、
そう、あなたに、贈ります。



 子どもたち、
 ひとりびとりに
 言わねばならない。
 

 君はなんであるか
 知っているか。


 君は驚異なのだ。
 二人といない存在なのだ。


 世界中どこを探したって、
 君にそっくりな子はいない。
 過ぎ去った何百年の昔から、
 君と同じ子はいたことがないのだ。


 ほら、君のからだを見てごらん。
 実にふしぎではないか。
 足、腕、器用に動く指、
 君のからだの動き方!


 君はシェイクスピアミケランジェロ
 ベートーヴェンのような人物になれるのだ。


 そうだ、
 君は奇跡なのだ。
 だから大人になったとき、
 君と同じように奇跡である他人を、
 傷つけることができるだろうか。


 君たちは、
 互いに、
 大切にし合いなさい。            byパブロ・カザルス



blogで知り合ったspringflowerさんに感謝します。忘れていたカザルスの大事な言葉を思い出させてくれました。本当にありがとうございました。