名曲・名盤 丸山明宏「ヨイトマケの唄」

take-bow2006-05-13

以前、「たけしの誰でもピカソ」で、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」を見たと書いた。だが、実はそれは初めての話ではない。何年前かは覚えていないが、確かNHKテレビで見た、というより聴いたことがあるのだ。その時、テレビを見て初めて泣いた(恥ずかしかった)。
実は小生、働く女性に弱い。それはたぶん祖母が女手一つで母たち4人兄弟姉妹を育て上げたこととも深く関連していると思う。私の思い出の祖母は、アルマイトのドカ弁に日の丸弁当を詰め込み、工場に働きに行く後ろ姿なのである。それはヨイトマケではないが、女性の肉体労働は昔、下町には多かった風景なのだ。
最近、この唄を別のアーティストたちが歌っているのによく触れる。再結成のフォーククルセダース桑田佳祐槇原敬之はテレビ映像でも見た。まだ未聴だが、米良美一も歌っているという。これは何なのか。私だけではなかったのか、この唄に泣けるアーティストたちがこんなに多いなんて。日本の音楽シーンも捨てたもんではないな、と思った。


丸山明宏「ヨイトマケの唄」1966