萬福寺など−京都たび1−

take-bow2014-08-10

ホント久しぶりに京都に行ってきた。野暮用があったので、好きな処だけを見て回る観光とはいかなかったが、一度も行ったことのない南の方にも行くことができた。学生時代4年間も住んでいたのに生活圏では無かったために、伏見や宇治は中高の修学旅行程度の接点しか無かった。まず伏見稲荷に行ったのだが、観光客とくに外国人観光客で溢れかえっていた。日本のホットスポット的な取り上げがなされていたらしく、スゴイ混みようだった。特に千本鳥居の処は記念写真のホットスポットだ。何の神様かも分からずにお詣りしている我々は実に不遜な気がする。そう言えば今回のたびでは、和気清麻呂を祀った護王神社にも参拝している。あちこちお祈りするのは御利益あるのか、などと迷ってしまう。伏見の「稲荷」駅からJRのCMで有名(?)になった黄檗宗の本山・萬福寺に移動。その名も「黄檗」駅からほど近いとのことで徒歩で向かう。江戸時代、隠元隆蒅の開山である名刹で、テレビCMがきっかけというのは何とも情けないけれど一度来たいと思っていた、その思いを優先した。長崎の崇福寺も行っているので、ぜひとの思いが勝ったのである。大きな山門をくぐるがほとんど観光客などいない。他人と会わずにすべて拝見することができた。中国式伽藍を見て、中国式の線香をお供えして、手を合わせる。うるさい蝉時雨(京都はいつからクマゼミだらけになったのだろう。。。)すら、落ち着いたように感じる空間だ。普茶料理や座禅こそ体験できなかったが、大満足のホットスポットであった。東京への帰り間際に、九条の東寺に寄る。こちらは観光客で溢れかえる。ただ平地に大きいお寺なので、伏見稲荷ほどの混み方では無い。講堂の立体曼荼羅に対面していると、心が落ち着く。やはり京都に来て良かった。