take-bow2013-05-04

あまり神社に関心はないのだが、石上神宮の「七支刀」が来ているというので、上野の東京国立博物館に行ってきた。例によって、特別展は高いなぁと不満たらたらで一番奥の平成館に向かう道すがら、何人ものお年寄りを抜いていく。入って早々、国宝の嵐。そりゃそうだ、「国宝 大神社展」と銘打っているのだから至極当然であるが、衣類が多いことに気がつく。南北朝期の品々が多くそんなに古さを感じないが、繊維は保存が難しくあまり良い状態のモノは見たことがなかったが、さすが神社。とてもきれいに残っており、今でも現役で使ってます、と言ってもおかしくない状態の素晴らしさだ。もちろん目当ての「七支刀」や銅鏡など歴史的に古いモノもあるが、意外と平安・鎌倉を欠いている。神仏混淆の影響からか、国宝など文化史のとらえ方も仏教系に偏りがちな点に反省した。前半が圧倒的なレベルの高さに対し、後半はツライ。お年寄りはみなさんベンチで休みがちだ。前半で飛ばしすぎているせいだが、もっと配列に工夫が欲しいと思った(もちろん拝観料はもっと安くして)。