take-bow2012-08-28

木場にある東京都現代美術館で開催されている「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」展を見てきた。昨日で夏期講習も終わり、つかの間の休みなので以前から狙っていた特撮展を、と張り切って早起きをし開館時間10時の10分前に着いた。思った通りやはり並ぶ羽目となったが、常識の範囲なので安心して見ることが出来た。今日見た特撮展を本編とすると、先日見た埼玉のウルトラマンアート展が前座に思えてならない。正直言って1400円の入場料が安いと思ったのは久しぶりだ。ウルトラマンだけでなく、多くの特撮モノの展示が見られて嬉しい。お客さんは小生のようなオジサン世代だけでなく、若者や無理矢理つれてこられた子どもたちもいる。ゴジラはもちろん、TV番組の「マグマ大使」や「ブースカ」の関連展示物も小生にはドンピシャだった。庵野館長のコメントがあるにもかかわらず、読まずにどんどん進んでいくと9分間の映像作品「巨神兵東京に現わる」のシアターに行き着いた。小生が着いた時は女性がたった一人で鑑賞されていて、私も途中から端っこに座ってみていた。あまりの映像力に打ちのめされ、2回目は初めから大勢の人に囲まれて見た。「火の七日間」に至る物語が現代特撮技術の粋を集めた「技」で映像化されていた。あれだけ精巧に再現されたミニチュアをいとも簡単に爆破・破壊・燃焼させるのは、彼ら特撮マンの「性(さが)」なのだということに気がついた。つまり破壊するために制作する、彼ら自身は神の手をもつモノなのだ。「創造の神だけが神ではない」と言うことか。天井から吊されているグッズや壁一面の広告・倉庫の中のガラクタ(に見える貴重品)など、見るべき処が多かった。最後に特撮のためのミニチュア東京(タワーが折れかかっている)など写真が撮れるスペースもあり、至れり尽くせりの展覧会となっていた。ここまでくると売店でグッズを買わずに素通りすることはとても不可能だ。中学生?がガチャガチャをやっていたのにつられ、いい年こいて500円もする巨神兵のガチャガチャを買ってしまった。出たのがこれ↑(上の写真では両手に黄色のブツをもたせているが、誤り。すみません、海洋堂さん)。一見の価値どころか何回も行きたくなる展覧会であった。