take-bow2011-07-15

ついに最終章の結末が映画化され、ハリー・ポッターファンには待ち遠しい作品の公開となった。前作でも指摘したのだが、原作ファンには辛い改編がなされているのだが、もう映画は映画として堪能すべきと腹をくくった。特に本作は戦闘シーンがポイントになるはずなので、映像化による脳内イメージの具現化がどのようになされているか楽しめることだろう。グリンゴッヅ襲撃→分霊箱をめぐるマルフォイらとの戦い→最後の大戦争への映像化は流石といえる。(ネタバレ)しかし、ドラコがヴォルデモート側に行ったにもかかわらずマルフォイ一家が最後に逃げるシーンや「ニワトコの杖」をハリーが折ってしまうシーンなどはより深遠な理由がない限り行うべきでない改変だったような気がする。映画の良さは出ていたが、映像的完結性に拘りすぎて大きく逸脱する原作との齟齬を来してしまったといえよう。純粋に映画として楽しめれば、これほど幸せなことはないだろう。
★★★☆ブラボー