ホントに広めたかったら禁止するのが一番

take-bow2010-12-18

出版界などから猛反発を受けている東京都の改正青少年健全育成条例であるが、至極、明快な反論を山田五郎氏が述べているのが、ここ。この中でも山田氏が触れている過去の石原慎太郎都知事の著作に対して、昨日、知事は自著を「間違い」として持論を撤回した形となっている。しかし、知事原作の映画化作品「処刑の部屋」は実写なので、アニメや漫画ではないから規制されない。詳しくはウィキペディアここを参照して頂きたいが、実際に事件も起きるほど青少年を健全でない方向にもっていったのも事実のようである。と言うことは、石原慎太郎都知事の真意は、このような過激な(ご自身も作品として発表していた)性表現を広めるために敢えて禁止するというウルトラCのウラ技を使ったのかも知れない(笑)。
目に余る作品があるのも事実だが、それを発表する自由があるのは自由主義社会の道理であろう。それを買わない・読まないという健全な社会のあるべきモラルが、現在の日本に無いのを条例で規制するのはいかがなものかと考える。規制すればするほど、陰に籠もって独自の進化(退化?)を遂げた性風俗を生み出すに違いない。