名曲・名盤「スネークマンショー」

take-bow2010-03-17

1970年代に始まったラジオ・ショウが出発点で、本作は1981年レコードで発売された第1弾、通称「急いで口で吸え!」である。まさにラジオ・ショー仕立てになっており、スネークマンショーの音源ギャグと音楽をほぼ交互に配置する構成となっている。これがまたカッコ良いのである。 曲もYMOの「磁性紀-開け心-」やシーナ&ロケッツの「レモンティー」のいけてる感じは最高である。特に小生は当時、後者の原曲を知らず、何て格好良いロックなんだと日本のロックも捨てたモンではない、と無知故の一人合点をしていたのである。流石に30年も前の作品であり、「メケ・メケ」を歌うDr.ケスラーこと加藤和彦氏が今は亡き人となっていることに象徴されるほど時は経っている。しかし、この魅力は色あせない。それは桑原茂一小林克也伊武雅刀という3人の才能が凝縮されているからなのは言うまでもない。個人的なお気に入りのギャグは「正義と真実」であるが、「STOP THE NEW-WAVE」や「咲坂と桃内のごきげんいかが ワン・ツゥ・スリー」は小林・伊武コンビでなければ、とてもできない作品だと思う。本当の傑作である。

まさに「くぅーッ、スゲぇな」「はっきり言ってグレイト!」


スネークマンショー『SNAKMAN SHOW』1981 アルファレコード  (2003 ソニーミュージックダイレクトCD化)