take-bow2009-01-17

チェ・ゲバラ。その人について詳しい訳ではないけれど、「革命未だ終わらず」的な精神性の高さに惹かれ、この映画を先日観てきた。そこに描かれていたのは、50年も前の古い武力革命の姿であり、チェ自身の高潔さ・信念の強固性・人間性の成長であった。ほぼ全編にわたるジャングルでの革命戦争と1962年の国連総会での演説を巧みにコラージュしていく手法に感心したし、何よりも主演のベニチオ・デル・トロの名演(この写真を見よ↑)が無ければ、この映画の成功はあり得なかっただろう。全編に葉巻を燻らせる革命家たちの姿を見て、思わずニヤリとさせられた(キューバは葉巻の一大産地なのだ)。当然のことながら、後編「39歳 別れの手紙」が楽しみである。
★★★☆ブラボー