take-bow2007-10-13

もとストリートチルドレンだったカペッキ博士がノーベル医学生理学賞を受賞した。時事通信のニュースでも報道されたので、お聞き及びのことと思う。カベッキ先生が初めて学校に行ったのはアメリカに移民した次の日だったというエピソードも紹介している。もっと詳しく記しているページがここ。次のエピソードが秀逸なので引用させて頂く。
アメリ国立衛生研究所補助金を初めて申請した時、「君の研究は行う価値がない」とにべもなく突き返されたそうです。だが、彼はそれを意に介せず研究し続けました。そして4年後には成功したのです。そこで、二度目の申請を出しました。すると、「あなたは、私たちのアドバイスに従いませんでした。今、私たちはそのことを大変喜んでいます」という手紙を受け取ったそうです。
グッときた。アメリカの可能性・凄さを見た話だ。中国や他の国から来ている人の子供を移民は認めていないからと言って、教育を施さないどこぞの国との違いは歴然だ。不法移民であっても子供には最低限の教育の機会を与える。その内容に対して批判もあるが、それでも敢えて、子どもたちの可能性にかけるアメリカ合衆国の姿勢そのものに賛同する。つくづくアメリカにはかなわないなぁと思う。
そんなカベッキ博士の信条を逆境に喘いでいる全ての子ども達に贈ります。

「不可能なことは何もない」
by Mario Capecchi