take-bow2007-03-25

−−−裁判は面白い。

「裁判ウオッチャー」としての出発点は、意外と単純なことだったのかも知れない。阿蘇山大噴火といってもご存じない方が多いかと思うのだが、こ〜ぉいタレントの多い大川興業の芸人さんだ。小生の場合、ラジオの月イチ・コーナーで「裁判傍聴」の薦めを説く伝道師の如く思っていた。そんな彼の本が文庫になったというので、さっそく読んでみた。裁判というもの、そのものに関心の薄い小生でも「面白読み物」としてサブカル的に紹介されている。何よりも裁判は公開が原則なので、誰でも見ることができるという単純な事実に読者は直面することになる。そして、裁判官は黒い服を着ているのは、「何色にも染まらない黒は公正さを象徴する」という傍聴マニアには当然の常識を我々は知ることになる。
しかし、正直言ってこの本の語り口調の文体は煩わしく、文字化すると意外にスベっている。実際の阿蘇山の喋りのシャープさが失われているように思う。前述のラジオのポッドキャストで聞くことをお奨めする。彼の裁判傍聴の楽しさが満載だ。リアルタイムの裁判傍聴であれば日刊スポーツのここを御覧になって欲しい。他にも霞っ子クラブなる女子グループまで存在するほど、今や「裁判傍聴」時代なのである。