take-bow2006-07-01

公開不可能とまで言われたロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督作品『太陽』が8月5日から日本でも公開される。なぜ「公開不可能」といわれたかというと、昭和天皇の物語だからである。なんで?、そんなことで?、とお思いになる方がいらっしゃるだろう。しかし、みなさん。天皇を役者さんが演じているところ見たことがありますか?近代の天皇を演じているシーンはないのです。声や御簾の後ろとかならあるとは思いますし、現実の写真などはありますが。本作品も昭和天皇役のイッセー尾形さんらの演技は全てロシアで撮影を行い、日本ではほぼ情報が漏れることなく製作されたそうです。海外では高い評価を得ていたものの肝心の日本では公開すら無理と言われていた訳です。
さて日本公開が穏やかに行けばいいのですが、アメリカでの『ダ=ヴィンチ・コード』のような抗議行動で迎えられるのでしょうか。