take-bow2006-03-10

今日3月10日は、61年前に東京の下町を襲った「東京大空襲」の祈念日である。


http://www.asahi-net.or.jp/~rk8h-od/kusyu.htm
HPで、実際に経験された一般市民の声を読む。
私の父とほぼ同世代。旧制中学の学生だった。15歳。
「58年間、忘れようと努力してきたことです」と、最後に記されている。←2003年の記述


何冊か本を調べてみる。
残された写真の中には、赤子をおんぶした母子の焼けこげた遺体が
無惨にも離れて転がっている。全身真っ黒なのに、背中だけが白い。
それだけ一生懸命おんぶしていたということ。
助けられなかった、けど。。。


ただ物体化した人間。モノとしての人間。しかも炭化した。
もはや有機体ではない、人。人。人。
これらはB29の下にあった。



足立の隣、川口にあった帝都防衛の高射砲からは砲身が真っ赤になるまで、B29に向けて打ち続けられたという。

そういえば、昨年、亡くなった叔父が北千住の橋の上で機銃掃射をうけ、負傷したのだった。


         生きとし生けるものに・・・。                            合掌



たまには社会科の教師らしく。