「春画展」を見る

take-bow2015-11-04

永青文庫で開かれている「SHUNGA 春画展」を見てきた。とてもブームになっていると聞いて、平日の空いてる時間帯を狙って行ってきた。やや混んではいたが、とても見やすい環境で良かった。細川氏永青文庫は初めて訪れたのだが、都心なのにアクセスが厳しい。一番行きやすいのは都電という結論に達し、久しぶりに乗ったのだが、こんなに遅かったっけというぐらい時間がかかった。早稲田から公園を抜けてキツい坂を上るが、アプローチとしてはお勧めだ。
前後期全てを見られなかったのは残念だが、作品群はまさに「江戸絵画史の集大成」ともいえる日本の美術の最高峰を見ることが出来ると言っても過言ではないだろう。もちろんデフォルメや局部の描き方にもそれは顕れているが、何気ない背景やすだれ越しの秘め事、髪の毛一本一本の描写、すべてが「ザ・江戸」を示している。有名な画家たちの本業はこちら(春画)だったのではないか、と思われるほどすばらしい出来である。一見の価値ありである(図録は4000円もするが、ぜひ購入をお勧めします)。