take-bow2014-11-27

先週、六本木のサントリー美術館「高野山の名宝」展を観に行ってきた。小生が行った後半は、結構重要な文物が期間展示でもう見られなくなっていたのが残念だ。それでも肝心の「諸尊仏龕(しょそんぶつがん)」と「八大童子像」は全て見ることが出来たので行った甲斐があったといえよう。高野山は行くだけで大変であるし、どうしても奥の院や参道を巡る方がメインになってしまうので、文物を見た記憶が無いのである。「諸尊仏龕」は空海ゆかりの宝物なので、後の曼荼羅や東寺の立体曼荼羅を彷彿とさせる素晴らしい美術品である。また、鎌倉仏はリアリティの素晴らしさにおいて格別であるが、運慶による「八大童子像」は群を抜いている。中に2体ほど運慶とは記されていない仏像があったが、素人目にも差は歴然としているので、国宝の中にもランクがあるのがわかる。期間展示のものが見られなかったので、割とサクッと鑑賞が終わってしまって拍子抜けした。