最後まで見てしまった「坂の上の雲」

take-bow2011-12-25

ついに最終回を迎えた「坂の上の雲」。3年越しのスペシャルドラマを見続けてしまった。日露戦争の具体的な戦闘とか戦法、秋山兄弟について関心があった訳ではなく、初めは香川照之扮する正岡子規の超絶演技を見るためだった。その意味で、今回の第3部は小生には付け足し以外の何もでもない。もちろん主人公の本木雅弘の演技も素晴らしく、見る度にどんどん引き込まれた。しかし、作者の司馬遼太郎氏が生前には映像化を許可しなかったと言うのも頷けるテーマ設定であった。日露双方に多大な人的被害を出していることを丹念に映像化しており、亡き作者の意志を慮っていることは伺えるのではあるが。そんな非戦争マニアな小生を引きつけた一番の魅力はエンディングに流れる、久石譲のメインテーマと稜線の登山道にあったといっても過言ではない。