あのとき

take-bow2011-03-15

仕事が早く終わったので、前から狙っていた映画を観に近くのシネコンへ行った。午後1時の回。最近近くなったトイレ大丈夫か、が最大の関心事だった。
平日まっ昼間から映画を観られるシニア世代に混じって席に着く。いつもと違って、家族とは別に一人で観る映画。授業をサボっているかのような、こっそり感がとても不思議。
ジョージ6世がいよいよ演説するという、この映画最高のシーン。


ぐらっと、というより、もっそりと巨人に押されたかのように、揺れた。


おばさん達がこれは危ない、と騒ぎだし避難口へ。それでも映像は停まっていないので、スクリーンを見続ける私。ドンと突き上げられ、流石にフィルムも止まって座席の下に潜り込む。長い。
これがあの大惨事の始まりだったとは。


今日も余震は続き、電車は混乱の末、混雑。混雑。学校も臨時休校となった。電車が少ないことやコンビニのおにぎりがすぐ売り切れることやたまにある震度3程度の余震以外は、至って普通。いつもの日常。


昨日の朝、ラジオで生島ヒロシが行方不明の妹さんの話をしていた。気丈にも泣かないように淡々と話す。プロの根性を観た。
これからも続くであろう辛さ・苦しみ・悲しみは、決して「天罰」などではなく、前向きに生きていく日本人の強さを示してくれると信じている。