今こそ民主主義の原則に

take-bow2010-07-12

参議院議員通常選挙で、「直近の民意」は民主党にお灸を据えた形となった。民主党の「大敗」は事実だが、自民党の「改選第1党」といっても中味のあるモノではないだろう。自民党も浮かれている場合では無いはずだ(→ノー天気な谷垣さん)。しかも読売の報道では、衆議院で3分の2を越えないので法案の再可決もできず、「いばらの道」だというのだ。この発想は今までの自民党的ごり押し政治を可とする発想でしかない。「ねじれ国会」とか何とか言うが、アメリカの政治では「ねじれ」が常識=常態である。それを大統領始め与党が野党と、ある時は妥協を図り、ある時は切り崩し、しながら政権運営を行うのだ。それが民主主義というモノだろう。異なる意見の中から一致点を見いだし、相違点は保留のまま進める点を前進させていくのが本来の政治のあるべき姿だ。それを無理矢理3分の2で再可決すればいい、という安易な形式民主主義は捨てて行くのが民主党に課せられた歴史的課題だと思う。今こそ、このお灸に耐え、民主党は本当の民主主義を日本国民に指し示して欲しいものだ。