われわれ非常勤は「合格していない教師」か?

take-bow2008-11-08

11.6放送のNHKクローズアップ現代」で、「教育に穴が空く〜“非正規”教員依存のひずみ〜」を見た。マスコミがわれわれ非常勤講師の存在を取り上げたこと自体の英断をひとまずは歓迎したい。しかし、われわれ“非正規”教員の説明として免許を持ってはいるが、採用試験に合格していない教員という説明には異議を唱えさせて頂きたい。必要なのに採用数を増やさないから採用試験に「合格」していないというのは、真に「不合格な教員」なのだろうか?しかも“非正規”教員が増えているというシステムの問題と教育の質が低下している問題を連動させて説明しているというのは、いかがなモノか。あたかもわれわれ非常勤講師のせいで教育の質が低下しているかのような誤解を受けるのではないか。確かに公立学校では非常勤が増えてきたのは小泉改革以降であろうが、私立学校の世界では以前から多いのだ。つまり明治以来、日本は安上がりの教育システムを作り続けてきたが、ここへ来てそれがより拡大したに過ぎない。

国の大本は人である。人を作るのは教育だ。それに金をかけない日本の行く末は見えていると言えるだろう。