take-bow2008-06-15

そもそもアイドルに余り関心がない。だから、この本を読んでも、元々名前を知っていたのは5人だけ。あとの十数名は名前も知らない。そんな小生すら読ませてしまうプロインタビュアー吉田豪の実力は折り紙付きだ。
読んでいて納得したのは、「アイドルは商品である」という当然の結論。だから事務所の意向であったり、ファンの要望であったり、レコード会社の戦略であったり、によって本人の意志や要望とは全く関係なく「売られていく」。その営業媒体の最たるモノが、テレビという露出メディアなのだろう。そんなアイドルの本音に、本当の姿に近づこうと吉田豪はグイグイ食い込んでいく。残念ながら、後々残像が残るメディアである書籍(活字メディア)では書けないことも多いのだろう。食い込み度合いがやや緩い。それでも普通の本にはない、素晴らしい出来であることは変わらない。文庫本では省略されている細川ふみえ生稲晃子伊藤つかさ杉田かおる等、小生でもよく知っている元アイドルも知りたくなった。ワニマガジン版を探すしかないか。。。