名曲・名盤「マックス・ローチ&クリフォード・ブラウン イン・コンサート」

take-bow2007-08-19

モダンジャズドラムの開祖マックス・ローチが死去した。享年83歳。ジャズの歴史そのものとも言える人物で、まだ生きていたの?というシーラカンス状態の偉人でもある。なにせあの伝説=『ジャズ・アット・マッセイ・ホ―ル』のドラマーなのだから存在自体がレジェンドだ。しかし、彼の本領はクリフォード・ブラウンとのコンビで生み出した多くのパフォーマンスにあるといえる。『Study In Brown』はクリフォード・ブラウンのイメージが強いので、今回はライブを取り上げた。
言わずと知れた名盤。どうしても若きクリフォード・ブラウンのソロの素晴らしさに目を(耳を)奪われがちだが、その土台にあるのはマックス・ローチの手数の多いドラムによって支えられていることを忘れてはならない。一曲目の「Jordu」から格好良い。ブラウニーのトランペットに負けないドラミングというのは初めて聞く人にはビックリであろう。ドラムソロが絵になるドラマーといえると思う。4曲目の「パリの舗道Parisian Thoroughfare」のアドリブなどの楽しさもジャズならでは。夏の夜にはジャズが良く似合う。そんな中でも抜群の遺産である。                合掌


Max Roach & Clifford Brown 『The Best Of Max Roach And Clifford Brown IN CONCERT[Live] 』 キング(GNP) 1955