バチカン,日本人殉教者に「福者」を

take-bow2007-03-04

江戸時代の初めにキリスト教禁教令の宗教弾圧で非業の死を遂げた188人を、栄誉の「福者」に列するとバチカン発表した。遠藤周作『銃と十字架』のモデルとなったペトロ岐部やジュリアン中浦もその中に加えられているらしいが、何よりも司祭以外の一般教徒が多数含まれている点が重要である。特に驚いたのは、山形県米沢の殉教者53人(1629年)や京都の殉教者52人(1619年)という九州以外の地域の多さである。歴史の奥深さを知らせるエピソードであり、多様で実像に近い歴史像の構築はまだまだということを思い知らされた。          (写真は記念公園のローマの方向を指さす中浦ジュリアン像)