アメリカの常識

take-bow2006-09-09

ドキュメンタリー作品『不都合な真実 An Inconvenient Truth』が来春日本でも公開されることになった。これは「一瞬だけ大統領になった」民主党元大統領候補アル・ゴアが、今のアメリカにとって「不都合な真実」である地球温暖化の危険性を国民に説いて歩く、その姿を追った作品である。予告編を見ても、地球温暖化が常識になっている日本ではあまり衝撃的ではない。むしろこの程度の理解さえなかった「世界の憲兵」に対する驚きの方が大きい。戦争という最大の環境破壊が行えるもの頷ける。そして、改めて国民の無知と戦うアル・ゴアの真摯な姿に驚く。政治家としては、ブッシュに出し抜かれ草むらで道を見失ったかに見えたが、その実、本当に偉大な仕事を成し遂げようとしている姿勢は、まさに死地に赴く殉教者ペテロの如き崇高さである。

それにしても来春とはずいぶん待たねばならないなぁ。。。