「農村医療の神様」若月先生逝く

take-bow2006-08-25

8月22日、長野県佐久総合病院の名誉総長で農村医学を確立した大功労者、若月俊一先生が96歳の大往生で逝かれた。東京生まれで東京帝国大学医学部卒の秀才でありながら、長野県で農村医療の発展のために、病院で待っているお医者さん先生ではなく、農村に入っていって演劇などの住民啓発活動を通じ、食事や病気予防や医療をみんなで考え作っていく。地域住民と一体になったその医療活動は、戦後日本の医学の到達点であり、鎌田實氏など長野県の医療レベルに大きな影響を与えた。こんな素晴らしい先生がいらっしゃったということに感動すると共に、医学を志す者すべからくかくあらんと希望する次第である。ご冥福をお祈りします。                                        合掌