take-bow2006-03-01

本家アカデミー賞に先駆けて、あさって3/3に日本アカデミー賞が発表になるという。最優秀賞(何とかならんか、この名前!)には、どれがなっても可笑しくない力作揃いである。


でも、やはり小生としては井筒和幸監督の「パッチギ !」だと思うのです。フォークルの曲を使っているとか、京都が舞台だからとか、個人的思い入れが大きいのも事実ではあります。でも実は小生が中学一年の時、この映画と同じような体験をしたことがあったから特別な存在なのです。
それは地元足立にある朝鮮学校に、野球部の3年の先輩が殴り込みに行ったことがきっかけでした。当時はパッチギという言葉もああいう技も知らなかったのですが、在日の子達は確かに強くほとんどの先輩が骨を折られて病院送りとなりました。自分たちで持って行ったバットで逆に殴られたそうです。
その後、先生たちが両校の友好を、ということで文化交流をさせよう交流会のようなものを企画しました。われわれ生徒はあまり乗り気ではなかったです。ところが、当日、チマチョゴリを着た朝鮮学校の女子学生が来ると一気に気運は、日朝の友好促進すべし、とのムードに傾いたのでした。。。フロイト先生でなくともリビドーをしっかりと認識できた瞬間でした。


だから「パッチギ!」は、小生には創作された作品ではなく思い出なのです。