仏像泥棒のニュースで考える

take-bow2006-02-14

文化財の中でも仏像というのは、実にマニアックな分野になる。現在教えている日本史選択の子たちですら、ほぼ関心を示さない。刀剣や焼き物、絵画ならまだ触手が伸びるらしいが・・・。


そんな中、法隆寺などから相次いで仏像が盗まれた事件が起こった。容疑者の男は自分の会社倉庫に仏像18体もおいていたらしいが、ヤミのバイヤーに売る訳でもないのに、何故こんなにたくさんの仏像を、ということで取り調べが行われているそうだ。
というのも、結構有名な寺院から盗んでいる割には、いずれも文化財指定は受けていない、どうっていう程でもない仏像らしい。もちろん目利きでないのは分かるが、ただ単に飾って居たかったのか、だからといって京都の東寺じゃあるまし、こんなにたくさんはいらんだろう、という実に不可解な事件だが、コレクターだったら理解できる。男性諸君の中にはつまらん物を集めている身に覚えのある方もいると思う。この仏像ドロもコレクターだったのか?国宝・世界遺産法隆寺を壊してまで、イミテーションの仏像を盗むほどのコレクターだったとしたら、こいつぁホンモノだ。