おこがましくも教育について論じる

take-bow2006-02-04

教える仕事を選んでからずいぶんと月日が経ちますが、いつまで経っても上手くなっているとは思えないのが教え方です。授業展開の問題というのは、実は教育学の中でも方法論が確立しているとは言えません。つまり教授法は、一人一人の教師に任されているのが戦後教育の現状です。この点が戦前の教師と戦後の教師の違いで、戦前は国策の関係から金太郎アメみたいに同じ形式で教える教育がされていた訳です。ですから、師範学校出の教師は新人の段階でも、かなり自信をもって教壇に立っていたんだろうと推測します。

今は教師自身が悩んで一人一人の努力で授業展開して、それを相互に研修などを通して還元している訳です。教員を師範学校(教育学部)以外からも採用するようになって、質的な幅を広げたことは良いことだと私は考えますが、レベルに達していない教師の出現という側面も否めません。

現場にいて、果たして現状が良い方向に向かっているのか、自らの座標軸が掴めないでいる、それが教師の現状では無いでしょうか。