take-bow2008-07-26

両国の江戸東京博物館書の名宝群を見てきました。ド素人にも分かるほどの名品が並び、中でも唐の太宗李世民が現物は墓にまで持ち込んだために真筆ではないが、写させておいた逸品、書聖王羲之の「蘭亭序」が見られたのは本当に幸いです。八柱第三本というモノだそうですが、所々、グチャグチャっと消しているのを見て、書聖と雖も人間だなぁを変に感心しました。清の乾隆帝も所蔵していたのですが、その乾隆帝自身の書も見られました。他に歴史上の人物としては、明の太祖朱元璋や清の康煕帝の書も見ることができたのは嬉しい収穫でした。
常設展の方は「発掘された日本列島2008」という企画コーナーがあり、考古学の分野は日進月歩だなぁと感心しました。群馬で出土した古墳時代の埴輪群は、関東に大きな王権が存在したことを裏付けるモノとして注目できるだろうし、南西諸島などでの遺跡の発掘も歴史の実像に迫る前進の一歩であると思いました。