クリムト展を見る

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上野の東京都美術館で開催されている、「クリムト展-ウィーンと日本1900」

klimt2019.jp

を見てきた。土曜の午後というあまり恵まれていないシチュエーションであったが、なかなか時間が取れずやむなくの選択であった。当然の如く、若い女性を中心に混んでいた。日本とオーストリアの国交150周年を記念しての公開らしく、結構充実のラインナップだった。中でも代表作「ユディットⅠ」や「女の三世代」を見れたのは嬉しかった。あまり画家自身についても、ウィーン分離派についても知識が無いので、純粋に初見で予備知識無しで見る映画の如く、楽しめた。大きな作品も多く、レプリカの「ベートーヴェン・フリーズ」は圧倒された。折角だから第九をもっと大きくかければ良いのに、と思いながら眺めた。世紀末から第一次大戦にかけての激動時期をさまざまな技法を吸収しつつ、個人的な悲しみを乗り越えた作品たち「家族」「ヘレーネ・クリムトの肖像」などに惹かれた。体調がすぐれなかったのだが、見にいって本当に良かった展示だ。